国立キエフ文化芸術大学(ウクライナ)
海外留学といえば、アメリカ、カナダ、オーストラリア、イギリス、フィリピン等への語学留学が頭に浮かびませんか?もちろん、語学留学以外にも様々な目的を持って他の国々への留学も可能です。
ダンス留学もその中の一つ
ダンス留学と言えばどこが頭に浮かびますか?ダンスの種類にもよりますが、やはり人気は英語圏のアメリカ:ニューヨーク、ロサンゼルス、ハワイ、カナダ:トロント、バンクーバー、オーストラリア、イギリス:ロンドン、そして英語圏ではありませんがスペインではフラメンコ留学も人気です。
ダンスを学ぶ形態としては、「語学学校+ダンススクール」という形が最も手軽で短期間から挑戦できます。
バレエであれば、上記人気国に加えてロシア等英語圏外の国も有名ですね。
では、社交ダンスを学ぶための留学先
世界大会で上位者を輩出しているロシアやヨーロッパの国々であれば、それだけ指導者の数も多く、社交ダンスを学ぶ場として選ばれる国々でしょう。日本のプロの先生方も教室を閉めて海外遠征をして海外コーチャーのレッスンを受けに行かれています。
今回は、2021年ユース世界大会上位者を多数輩出したウクライナ🇺🇦、ヴァレリ先生の国、ウクライナの大学をご紹介します。
ウクライナ国立キエフ文化芸術大学
Dance Freedom 代表ヴァレリ先生は、ウクライナ国立キエフ文化芸術大学卒です。
アート、ビジネス、IT、文化、デザイン、マネジメント、ジャーナリズム、ツーリズム、経営等々の学科専攻があり、ヴァレリ先生はダンス振付専攻を2016年に卒業しました。卒業までには、教科履修、論文、実習、試験(記述と口頭)を全て終わらせ合格しなければならなかったそうです。ただ、大学は在学中でも海外でダンサーとして仕事をすることには前向きで、そのおかげでヴァレリ先生をはじめウクライナの素晴らしいダンサー達も大学在学中に佐世保市ハウステンボスのステージで活躍することができました。海外での経験も学業の実技として認めてくれるのでしょう。余談ですが、卒業課題にはクラスメートを使ってのフォーメーションダンス振付作品を制作し、発表があったそうです。
履修科目
ヴァレリ先生の卒業証書と関係資料をお借りしてみましたところ、以下のような科目を履修されたようです。
音楽作品分析
社交ダンスアンサンブル
振付における生体力学
社交ダンス振付実例
社交ダンス歴史
振付芸術史
社交ダンス合成ステージ形式の構成
芸術マネージメントとマーケティング
社交ダンスの芸術的動作法
デュエットダンス方法論
歴史的、機能的ダンスパフォーマンス方法論
クラシックダンスパフォーマンス方法論
フォークダンスステージパフォーマンス方法論
モダンダンスパフォーマンス方法論
社交ダンス振付イベント組織化方法論
振付師の芸術
芸術史
芸術学
パルテール訓練
演出と演技
社交ダンス様式学
振付作品のシナリオ作品
ヨーロッパ社交ダンス理論と教授法
ラテンアメリカン社交ダンス理論と教授法
ヨーロッパ社交ダンスのフォーメーション
ラテンアメリカン社交ダンスのフォーメーション
ウクライナ言語(専門的)
ウクライナと外国文学
ウクライナ歴史
ウクライナ文化史
経済学
哲学
社会学
政治学
法律学
心理学
文化学
論理学
文学史
外国語
情報技術とコンピューター
ビジネスエチケット
エコロージーと生活安全の基本(労働安全を含む)
科学研修の基礎
論文
振付芸術史
振付師の芸術
実習
入門訓練、実技訓練、実習
認定試験
コンプリケーション認定試験




ダンス漬けの大学生活ですね。これだけ専門的に学び、加えて多岐にわたる実技経験が世界で活躍できるウクライナダンサーたちの育成にも繋がってるのでしょう。
コロナが収束したら、ウクライナへダンス留学、いかがですか?
ヴァレリ先生の指導、リードを受けるとわかるのですが、嘘のように体が動きます(体感では普段の10倍以上、自分で「ん?私うまくなっとるかも?」と勘違いするほど)。リードのわかりやすさも抜群ですが、ヒップアクション、回転等々まで自分の体ではないように動くのは、生体力学や教授法等を専門的に学ばれていて、相手のどこをどのように指導、リードすれば良いかがわかっているからだと思います。ヴァレリ先生に回転をリードされると永遠に回転できそうに感じます。
海外の講師資格を日本の講師ライセンスへ切替?
普段のヴァレリ先生は「勉強いらない、好きじゃない(笑)」と言われますが、大学で勉強頑張っているじゃないですか。頑張らないと卒業できないし。
来日後しばらくして、ウクライナで取得した自動車運転免許証を必要書類(自国での運転証明含)と一緒に提出して、適性検査(ロシア語で10問)や警察官との面接に合格後、日本の自動車運転免許証に切り替えることができました。
2019年にDance Freedomを立ち上げ独立して、初心者から指導してきたジュニアさんたちが、今年2021年は九州で1位、2位、4位と上位入賞するようになりました。日本語の読み書きはまだまだ勉強中ですが、これまでの学歴・経歴等、そして社交ダンスの指導力・教授力を日本でのライセンスへの切替材料として認めていただけませんか?
日本の社交ダンス界の皆さん、
在日外国人社交ダンス講師にこれまでの学歴・経歴等を切替条件に
特別枠で講師資格をいただけないでしょうか?
ご検討の程、どうぞよろしくお願いいたします!